ご挨拶

第42回日本臨床内科医会総合学術集会は、大阪府内科医会が担当し2025年4月20日(日)ホテルニューオータニに於いて開催いたします。ご指名いただきました関係各所に御礼申し上げます。

大阪での日本臨床内科医会の全国大会は、8年ぶりの開催となります。2017年秋に第31回日本臨床内科医会医学会総会を開催し、その時のテーマは「新たなる臨床内科学の夜明け」でした。

今回の開催は、4月13日から始まる日本国際博覧会(万博)と重なっていることもあり、テーマを「いのち輝く未来社会のデザイン〜先端医学と臨床内科医〜」としました。

特別講演1では、循環器領域で日本を代表する 大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学教授の 坂田泰史先生に「心不全パンデミックの現状と未来」という演題をお話いただきます。心不全は、すでに到来している高齢化社会に対して切実な問題です。また非常に古い病態ではあるものの最新の考え方、治療法については目覚ましい進歩を遂げており、この点についても坂田先生に詳しくご講演いただけたらと考えております。

特別講演2では、京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授の山中伸弥先生に「iPS細胞研究の現状と医療応用に向けた取り組み」という演題でご講演いただきます。iPS細胞はまだまだ実臨床では頻繁に用いる治療法ではありません。しかし、これからもっと身近に活用され、いろいろなものに多用されていく最も期待される分野の一つであると考えます。本学術集会では最新の情報をご講演いただけたらと思います。

そのほかには、産業医研修会やスポーツ医研修会も企画しています。

2025年本学術集会に参加された先生方にとって、医療の未来へ良い意味で認識変化が生まれること、そして2017年医学会から参加いただいている先生には、知識のUpDateと地域社会へのさらなる架け橋になっていただければ幸いに存じます。

なお、特別講演会部分につきましては、ハイブリッドで開催いたします。万博開催の地でもあり、両先生の講演も是非対面で拝聴いただきたいと考え、大きな会場をご用意しております。

一人でも多くの先生方の参加を大阪府内科医会実行役員一同、心よりお待ち申し上げております。何卒よろしくお願いいたします。

  • 第42回 日本臨床内科医会総合学術集会
    会頭泉岡 利雄
    (大阪府内科医会 会長)